「書く」お仕事①
2021年3月5日
今回は、モンテッソーリ教育の「言語教育」の分野である「書く」お仕事を、いくつかご紹介します。
モンテッソーリ教育の「言語教育」の特徴として、「読む」ことよりも「書く」ことが先にはじまるという点が挙げられます。
日常生活の練習や、感覚教育のお仕事を通じて、目と手の協同作業をたっぷりしている子ども達にとって、「書く」ことは、比較的取り組みやすく、また、早くに興味の時期がやってきます。
これは「鉄製はめこみ」です。文字を書くための準備として、手首を柔軟に動かす練習をします。
10種類の幾何図形があり、最初は枠(ピンクの部分)にそって線を書き、慣れてきたら、はめ込み型(青の部分)に沿って書きます。
いくつかの図形を重ねて描いたり、色を塗ったり、縦線や横線を引いたり、色鉛筆を使ってたくさん書くお仕事をします。
この時期の2歳児クラスの子ども達にも、人気のあるお仕事です。
これは、砂文字版です。
木製の板に、サンドペーパーのような、ざらざらとした触感の文字が書かれています。
子どもたちは、指さきで文字をなぞって、書く感覚を身につけていきます。
これは、なぞり文字です。
まだ、筆圧の弱い時期に、フェルトペンを使って、文字を書くお仕事をします。
見本の文字の上に薄紙を重ねて文字を写し書きします。書き順は色で示されていています。(①赤、②青、③緑、④黒)
文字に興味が出て来た子どもは、色々な、なぞり文字を持ってきて、5枚、10枚と集中して書きます。
この後は、いよいよ、鉛筆を持って書くお仕事をしますが、それは、また別の機会にご紹介します。