2022年度光の子モンテッソーリ活動
4月~7月の一学期モンテッソーリ活動も終わり、
8月の夏休みに入ったことで先生方も二学期の
モンテッソーリ活動の準備に入っています。
今回の記事は、2022年度一学期の
モンテッソーリ活動を振り返ってご紹介したいと思います。
・アクア組さん(未満児クラス)
4月に入り、ルーチェ組からアクア組へ進級した子ども達。
光の子では2才児クラスから本格的なモンテッソーリのお仕事が始まります。
様々な教具の中から子ども達自身でやりたいものを見つけ、
それを遊びではなく「お仕事」として学び、子ども達の様々な感覚を育てていきます。
トングを使って色分け
普段子ども達が利用しているスプーンやフォーク、お箸とは違った
トングを使ったこの活動は、食事の自立や三本指の準備を促します。
箱の中に貼られたシールの色と同じ球を、掴んで入れることが出来るかといった
指・色に対する感覚が学べるお仕事です。
絵合わせカード
本物に近いフィギュアを使って、カードに書かれている同じ生物のところへ
動かして合わせるといった語彙(名前等の単語を増やす)の拡充をします。
つまようじを通す
「〇〇を通す」といったお仕事の中でも、穴が小さいつまようじのお仕事は
空いた穴へ正確に物を通すといった指先のコントロールが必要です。
簡単そうに見えて難しい、子ども達も真剣に挑戦するお仕事となっています。
掃くお仕事
このお仕事では、ほうき、ちりとりの使い方を学びます。
今では手動の掃除機や全自動掃除機等がありますが、子ども達自身で
「ごみを集める」「ゴミをちりとりで掬う」といった日常生活に必要な感覚を
このお仕事を通して学びます。
秘密袋
袋の中に様々なものを入れ、目から入る情報・感覚ではなく指先で物をとらえるといった
指先の感覚を使って入っている物を認識する活動です。
ストロー通し
様々な形に切り抜いた色画用紙とストローを交互に通します。
ネックレスになるように、長くつなぐ子もいます。
マジックテープ
衣服の着脱の自立を促す活動です。
この他に、ボタン、スナップボタンなどがあります。
洗濯ばさみ
洗濯ばさみを使って挟むお仕事です。
紐に小さなお洋服を干すお仕事もあります。
鍵開け
様々な種類の錠前がついた扉付きの箱を開け閉めするお仕事です。
簡単な鍵から少し難しめの鍵まで、大人であればどれも簡単なものですが
子ども達がそれぞれ試行錯誤することで、思考力等の感覚が育まれます。
スポンジで水を移す
セルロースで出来たスポンジを水の中に入れ、スポンジが水を吸う様をじっくりと観察しています。
スポンジといえば食器を洗ったりするものとして身近にあるものですが、
スポンジの水を吸い込むという機能(吸水機能)を知ります。
スプーンを使ってビー玉を移す
水を張ったガラスボールにビー玉を浮かべています。
「静かに、こぼれないように。。。」物をすくう、移動させるといった
感覚だけでなく手の動かし方も同時に学んでいきます。
ブロック積み上げ
面白い形をしたブロックを積み上げています。
縦に積み上げたり、他に積み上げたブロックと合体させてみたりと
色々な積み上げ方を楽しみながら発想力も育んでいきます。
小さな大工さん
様々な形のブロックをコルクボードの上に打ち付けるお仕事です。
個別に打ってもよし、「家」のような形に組み上げて打つもよし、
子ども達の自由な発想が広がるお仕事となっています。
モンテ活動を通して、日常生活のお仕事だけでなく
季節の行事作品も作っています。
父の日製作 梅シロップ作り
子ども達が丁寧に梅の実のヘタを取ったものを、滅菌した瓶の中へ
氷砂糖と梅が層になるようにきれいに入れて梅シロップ作りを行いました。
季節の製作 香り玉(アロマ)作り
色付けされた粘土に、それぞれお好みのアロマオイルを混ぜて
香り玉を作りました。
綺麗に丸くなるように、手のひらでコロコロ転がします。
作成したアロマの香り玉を立てるお家を作ります。
三角形や四角形のブロックを上手く組み合わせて作る家は
子ども達の個性が現れていて、こちらも子ども達の感性を育む
ひとつのお仕事になっているんだと感じました。
・ファミリークラス
ファミリークラスの子ども達は、未満児さんのクラスと比べ
少し難しいお仕事に取り組んでいます。
実際に針を使って縫物をしたり、文字を書くという学びをしたりと
成長に合わせたお仕事を行っています。
ウクライナの国旗をかたどったクロスステッチ
ファミリークラスではお仕事の中に「世界地図」が入ってきます。
日本はどこにあるか、アメリカはどこか、中国は、フランスは、等々、
大陸の形を学んだり各国の国旗を学んだりしています。
その中で、2022年度のお仕事では色々な話題となっている
ウクライナの国旗を学び、その形を元にクロスステッチを作成しました。
光の子フェスティバル2022に向けて
フェスティバルに向けて、ウクライナとロシアの地理、文化紹介をしました。
異文化の素晴らしさ、違いを知る発見の面白さを知ることで、他を受容することの大切さに触れました。
数字と玉
数字の形になったパーツと丸い印を使い、数量(数を表す)、数字(数を表す文字)、数詞(数量・順序)といった
三者関係の一致と偶数奇数の概念を知ります。
靴を磨く
子ども達のお父さんの靴をそれぞれお借りして、汚れを落とす、靴を磨く、綺麗にするといった
自分自身にとって生活するうえで必要な技能を身につけるお仕事です。
お父さんは靴が綺麗になって嬉しい、子ども達にとっては綺麗にできて嬉しい、
両者共に嬉しいお仕事ですね。
お茶のサービス
子ども達用の小さなすり鉢を使い、水だしで緑茶をいただきます。
小さなコーナーではいつも小さなお茶会が開かれています。
天秤計りを使った活動
異なる種類の豆を左右に入れて重さを均一にします。
豆の種類によって重さが違う為、どの豆をどちらに入れたら天秤のバランスがとれるのか
大人でもつい「むむむ…」と悩んでしまいそうなお仕事に、子ども達も一生懸命取り組んでいます。
数の記憶遊び
どんぐりを使って10までの数の記憶遊びをします。
引いたカードに書かれた数字を覚え、その数字と同じ数のどんぐりを取って
数と量が合っているかを学んでいきます。
お花の水切り
園庭に咲く季節の野花を花瓶に活けます。子ども達は活けたお花を思い思いの好きな場所に飾ります。
50音ファイル
砂文字板とマス目のある紙を使い、50音を一文字ずつ丁寧に書いていきます。
光の子ではむらさきさんが頑張っている様子が見られ、書き順を覚えながら
丁寧に文字を書くという、日常生活に欠かすことのできない大切な事を学んでいます。
点滅のお仕事
普段、大人でも使うことが少なくなってきたマッチを使ってろうそくに火を灯し、お祈りをしてそっと火を消します。
火を扱うお仕事となっているため、子ども達にとっては集中力が必要になり、又、マッチを擦るという
指先の運動も同時に行うお仕事となっています。
お魚の体の部分と働き
メダカの観察をしながら、お魚の体の名称を紹介しました。
その後、子ども達が図鑑から選んだお魚をお魚の冊子に描きました。
お洗濯のお仕事
洗濯板を使い、お仕事で使った布巾や雑巾をお洗濯します。
次第にお洗濯のお仕事を覚えた子ども達が、初めての子ども達を教えてくれるようになりました。
木の部分と働き
園庭の木を見ながら木の部分の働きについて紹介しました。
その後、子ども達が自分で選んだ木を木の冊子に描きました。
セガン板 Ⅰ
連続数の活動です。板に書かれた数字とビーズを使いながら連続した数の仕組みを学びます。
水彩画
お外の風を感じながら、室内で落ち着きながら水彩で色塗りをしたり、
様々な色を組み合わせて子ども達独特の世界観を水彩画の世界に表していきます。
縫いさし
厚紙に印刷した印にそって、毛糸針と細い毛糸で縫いさしを行います。
見えない位置から針を刺すというお仕事の為、気を付けないと指にぷすっと。。。
子ども達も怪我をしないよう、集中しながら行っています。
父の日製作
父の日製作で作る作品は年少・年中・年長さんとそれぞれ違い、
年少さん達は自分の足型にお父さんと自分の似顔絵を描きました。
足拓を取るのにくすぐったくて笑っちゃう子ども達も多かったです。
年中さんは皮を縫ってキーチェーンを制作しました。
皮という厚い記事に針を通すという、力加減が難しい作品制作に
年中さん達もちょっと苦戦していました。
年長さんは自分たちのお父さんの横顔を描きました。
トレーシングペーパーで輪郭を取り、そこからお父さんの顔を見ながら
絵を描くという美術のような作品作りに取り組んでいました。
母の日制作
母の日制作では、年長さんは母子手帳ケースに貼る刺繍をクロスステッチで仕上げました。
年少さん達は、レース編みの瓶のふたにリボンを通します。
リボンを交互に通すという動作に苦戦している年少さん達に、
年中の子ども達が手伝ったり教えてあげていたりしていました。
年中さんは鰹節を削るお仕事で作った鰹節を出汁袋に入れ、
年少さんが作ったレース編み付きの瓶の中に出汁袋を入れました。
光の子のモンテッソーリ活動では、子ども達が成長していく上で大切なものを
モンテッソーリ教育を通じて学んでいます。
二学期を迎えると、一学期とは違ったお仕事にも取り組んでいきます。
子ども達の成長を見守りつつ、今後も精進して参りたいと思います。